AGEs 終末糖化産物

Advanced Glycation End-products

AGEsは世界で最も注目されている健康の指標!

 

終末糖化産物/AGEs(Advanced Glycation End-products)(エージーイー)は、グルコース(ブドウ糖)やフルクトース(果糖)などの単糖がタンパク質・脂質・核酸などのアミノ基と非酵素的に糖化反応を起こし、形成・蓄積される老化物質です。加齢や糖尿病、メタボ、腎障害などの生活習慣病を抱えた患者さんでは、AGEsの形成・蓄積が亢進することが数多く報告されています。また最近になり、AGEsは食事からも体内に取り込まれることがわかってきました。これまでの多くの臨床研究によりAGEsの蓄積が糖尿病、心血管病、がん、骨粗鬆症、アルツハイマー病、更年期障害、歯周病、脂肪肝、腎障害、筋力の低下、老け顔など実に多岐にわたる生活習慣病や老年兆候と関連することが報告されています。AGEsは世界で最も注目されている老化物質の一つだと言えます。

今までは医療機関や大学医学部の臨床研究用で『AGE Reader mu(オランダDiagnoptics社製)』が医療機器として数多く導入され、予防医療や糖尿病合併症の予防のための指標として活用されてきましたが、『AGE Scanner:エージーイースキャナー』は、美容系サロン、スポーツ施設、健康関連ショップ向けなどの施設でも簡単・短時間にAGEsを測定出来るハンディータイプの計測器です。いつまでも美しく健康でいたい方、今よりももっと健康になりたい方にとっての欠かせない測定です。

 

 

AGEs/終末糖化産物は世にも恐ろしい「老化物質」!

 

AGEs測定は、年齢との相関性が非常に高く、不可逆性も高いため、ほかのどんな検査よりも「体内の老化の進み具合」を最も捉えていることで世界中の注目を集めています。AGEsは体内の組織や血管壁に少しずつ溜まってゆき、老化を促進しあらゆる臓器に障害を来すことで病気のリスクを高めてしまう物質です。

食べ物や飲料から入ってくる様々な糖質が、体内のコラーゲンやエラスチンなどの様々なタンパク質にこびり付くことで、体内での糖化反応が始まります。例えば、本来コラーゲンは白くてプルプルとした弾力性がありますが、糖化反応を受けることで色が茶色く変色(褐変反応)し、固く変化し弾性を失います。これがお肌のくすみや肌焦げ、シワやたるみの主たる原因です。血管の場合も同様に、血管が固くなり動脈硬化の主要因になります。骨のコラーゲンがその機能を失うとカルシウム、マグネシウムやリンなどのミネラルを骨に結着できなくなるので「骨量や骨質の低下」を招き骨折のリスクが高まります。更にタンパク質は糖化反応を受けることで、タンパク質としての本来の機能を失い、お肌や髪の毛のみならず、全身の血管、臓器、骨を劣化させてしまう恐ろしい反応なのです。AGEsはとても半減期の長い物質に変化したものなので、簡単に分解〜排泄ができないため体内に蓄積する悪玉物質なのです。これは昨今、予防医療で重要なキーワードとして用いられている「Legacy Effect(遺産効果)」や「Metabolic Memory(高血糖の記憶)」を最も良く捉えている測定だといえます。